今人気のスキップフロアとは？戸建てに導入するメリットとデメリット

戸建てを購入する際、スキップフロアの導入を検討してみませんか？
オシャレさや流行だけでなく、実用性も兼ね備えているのが魅力です。
ではスキップフロアとはどのような特徴を持っているのでしょうか？
この記事では戸建ての購入を検討している方に向け、スキップフロアとはどのようなものか、メリットとデメリットとともにお伝えします。

戸建てで人気上昇中！スキップフロアとは？

まずは戸建てにおけるスキップフロアとは、どのようなものか詳しく見ていきましょう。
スキップフロアとは1階から2階、2階から3階のあいだにつくる小上がりのようなものです。
中2階などとも呼ばれ、一般的には仕切りや窓、ドアなどは設置されません。
同じ空間に部屋をもう1つつくる場合、壁やドアで仕切るのが一般的ですよね。
しかしスキップフロアは床に高低差をつけ、間仕切りのない空間をつくるのが特徴です。
床を上げたり下げたりすることで「子どもの頃に憧れた秘密基地」のような空間をつくれ、トレンドをおさえたオシャレな戸建てに仕上がります。
スキップフロアは都心部に多い狭小住宅や、勾配の急な土地に家を建てるとき、延床面積を広くすることが可能です。
もちろん平屋にも導入でき、さまざまな住宅に取り入れられるのが魅力でしょう。

ロフトとなにが違うの？

戸建てのスキップフロアと混在しやすいのがロフトです。
ロフトは生活する場所というより収納スペースとしての役割が大きく、押し入れやクローゼットと似ています。
ロフトは収納スペースとして独立させることも可能です。
しかしスキップフロアは収納スペースとしての役割を持ちつつ、仕事したり昼寝したり、居住スペースとしての要素の方が大きいのではないでしょうか？
ロフトと比べて活用の幅も広く、目的に応じた使い方ができるのがロフトとの違いです。

スキップフロアのある戸建てのメリットとは？

では戸建てにスキップフロアを設けると、どのようなメリットを得られるのでしょうか？

部屋が広く見える

戸建てにスキップフロアのメリットは、部屋が広く見えるところです。
高低差がつくので、フラットな床より奥行きが広く見えたり空間が広く見えたりします。
そのため狭小住宅など、限られた面積に家を建てる場合にもおすすめです。
またスキップフロアとは、空間を横方向に広げるのではなく、縦方向に広げます。
そのため天井が高く見え、実際の床面積より広々とした空間を体感できるでしょう。

部屋数が増える

部屋数が増えるのもスキップフロアのメリットです。
完全に仕切られた空間にはならないものの、1つの部屋として使えます。
戸建てを建てる面積が限られている場合や希望の部屋数をつくれない場合、スキップフロアなら部屋数を増やすことが可能です。
子ども部屋にしたり趣味のスペースにしたり、さまざまな使い方が可能なのが、スキップフロアのメリットですね。
子どもの人数が増えたときにも、スキップフロアがあれば子ども部屋として活用でき、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
家族や友人が泊まりにきたときも、客間として使うことが可能です。

収納スペースも確保できる

スキップフロアとは、部屋としての機能のみならず戸建ての収納スペースとしても利用できます。
「居住空間を広く取るため収納スペースがあまり取れない」「大きな収納スペースがほしい」という場合、スキップフロアがおすすめです。
納戸やクローゼットより開放感があるので、荷物が多い方はとくに便利でしょう。

リモートワークにも適している

スキップフロアのメリットは、リモートワークにも適しているところです。
新型コロナウィルスの流行により、リモートワークをおこなっている方も多いのでは？
急なリモートワークになり、仕事する場所が確保できず、リビングやダイニングで業務する方もたくさんいます。
公私の区別がつかず「思うように仕事がすすまない」というケースもあり、最近は戸建ての新築時にリモートワーク用のスペースをつくる方が多いのだそうです。
スキップフロアならプライベートな空間で仕事ができ、テレビ会議の際も集中して業務をおこなえるのではないでしょうか？
デスクや電源、照明や棚、プリンター置き場を設置すれば、リモートワークだけでなくスタディスペースとしても活用できそうです。

子どものための空間としてもおすすめ

スキップフロアは、子どもにとっての秘密基地のような存在にもなります。
プレイスペースやお昼寝、オヤツを食べる場所など、子どものための空間としてもおすすめです。
ママ友の集まりがあった際、「子どもたちをスキップフロアで遊ばせ、親はリビングでおしゃべり」という過ごし方もできるでしょう。

戸建てにスキップフロアを導入するデメリットとは？

次に戸建てにスキップフロアを導入するデメリットを見ていきましょう。

高齢者がいる家庭には不便

スキップフロアは部屋のなかに高低差が生まれるのがデメリットです。
そのため高齢者がいる家庭や、車椅子を使用している方には不便といえます。
床を上げたり下げたりしてつくるため、つまずいたり転びやすいのもデメリットでしょう。
バリアフリーではなくなるので、親と同居する予定がある方はもちろん、自分たちが年を取ったときのことをよく考えたうえで導入してください。

光熱費や建築費がかさむ場合も

スキップフロアのデメリットとして、光熱費がかさんでしまう点も挙げられます。
スキップフロアは一般的に仕切りや壁がない空間なので、広いワンフロアになるのが特徴です。
開放感を得られるというメリットがありますが、そのぶん断熱効果や薄れ、光熱費が割高になる可能性があります。
光熱費をおさえたい場合は、建築時にグレードの高い断熱材を採用したり、間取りを工夫したりする必要があり、一般的な住宅より建築費がかさんでしまうことも。
スキップフロアでの生活を快適にするためには、コストがかかるということをおさえておきましょう。

固定資産税が高くなる

先ほどもお話ししましたが、スキップフロアを導入すると床の面積が広くなります。
そのため場合によっては固定資産税が高くなってしまうかもしれません。
課税額をできるだけおさえるためには、スキップフロアの施工実績が多い工務店や、設計士に相談してみるのがおすすめです。

音が響きやすい

音が響きやすいのもデメリットの1つです。
完全に仕切られた空間ではないので、話し声や物音が筒抜けになり、「生活しにくくなった」という声もあります。
家族の気配を感じられるメリットがある反面、プライバシーが守られにくいのがスキップフロアのデメリットです。
音が響かないよう間取りを考えたり、リビングやダイニングから離れたところに導入したり、戸建て全体が快適な住空間になるよう工夫してみてください。

施工業者が限られる

施工業者が限られるのもデメリットです。
ハウスメーカーや工務店によっては、スキップフロアを施工できない場合があります。
そのため依頼するハウスメーカーや工務店に、施工が可能かどうか聞いておくようにしてください。
スキップフロアの実績が豊富な業者に依頼すれば、さまざまな提案をしてくれるのでより安心です。
業者のホームページをあらかじめチェックし、施工例などを見ておくといいでしょう。

まとめ

この記事では戸建てにおけるスキップフロアとはどのようなものなのか、導入するメリットとデメリットを含めお伝えしました。
スキップフロアは空間を広々と見せてくれ、リモートワークにもピッタリです。
その一方でデメリットも生じるので、利点と欠点をおさえたうえで導入してください。

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