壁や天井の壁紙がもともとの色といつの間にか変わってしまったり、換気扇が油でドロドロだったり、床にシミができたりともはや素人では手に負えません。
とくに、長期間放置していくと汚れもしみついてしまい原状復帰するのに手間も時間もかかるので、ハウスクリーニングは早期に施すのが賢明です。
加えて、不動産の売却前にあたってハウスクリーニングをやっておくべきなのか、やるとなるとどの程度まで手を入れるべきなのかは気になるところです。
今回の記事では住宅のハウスクリーニングについて、売却前に焦点を当てつつ、効果・義務・早期実施の是非などを中心に解説します。
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ハウスクリーニングの効果1 エアコン
わたしたちが家庭でエアコンの掃除をするときは、フィルターを取り外して掃除機でほこりを吸う、ルーバーなどを水拭きする程度で、内部まではクリーニングできません。
一方で専門業者に依頼すると、アウターパーツ取り外しと汚れ落とし・本体の洗剤散布・内部高圧洗浄までやってくれ、個人で掃除するのとはレベル感が違います。
エアコン内部を高圧洗浄すると底が見えなくなるくらい真っ黒い水が出てきたりして、この空気を吸ってたかと思うとぞっとするくらいです。
カバーなどのアウターパーツも、「これがもともとのカラー」と思い込んでいたクリーム色がピカピカの白色に変身、ビフォアアフターには驚愕します。
ハウスクリーニングの効果2 プロの技はやっぱり違う
エアコンの掃除に限らず、専門業者がプロフェッショナルの技を駆使するハウスクリーニングの効果は、もはや掃除と呼べるレベルを超えています。
ハウスクリーニングの施工は、床・レンジフードの洗浄・キッチンやトイレさらにはお風呂などの水回りにまでおよび、仕上がり効果は家事代行とも全く異なります。
ハウスクリーニングの効果3 水回りの清掃
家庭内で水を使う場所において発生する洗剤カス・水アカ・カビなどは、すぐ落とせば別ですが、たいていは長い時間をかけてこびりつき、簡単には落とせなくなります。
とくにトイレでは、尿石とよばれるニオイの元が強烈な悪臭を発するうえに、無理矢理落とそうとするとかえって便器がケズれてしまうのだからやっかいです。
専門のプロにハウスクリーニングを依頼すれば、排水溝やトイレ水槽の裏側など、ふつうは手が入らないところまで汚れを落としてくれて、水回りを清潔に保ちます。
ハウスクリーニングの効果4 床の清掃
床に落ちた誇りは油分・水分を吸着、さらには凝集してこびりつき、雑巾・モップでこすっても、さらに洗剤を使っても簡単には落ちません。
プロのハウスクリーニングにまかせれば、タイルやフローリングの材質にあった洗剤や道具を使ってきれいに落としてくれるだけでなく、最後にはワックスまでかけてくれます。
ハウスクリーニングの効果5 換気扇
キッチンで頻繁に使った油は、換気扇に吸い込まれ、カバー・前板・フィルターなどに誇りと一緒にこびりつき、簡単には落とせません。
なかでもプロペラやファンの汚れ落としは難題で、とくにターボファンやシロッコファンのように形状な複雑なタイプは素人では手に負えません。
換気扇の汚れは不潔なだけではなく火事の原因にもなりかねませんが、ハウスクリーニングの専門業者の手にかかれば、今まで掃除したことのない換気扇も2-3時間でピカピカになります。
ハウスクリーニングの効果6 費用
ハウスクリーニングの費用は専門業者によっても異なりますが、平均相場はバス1.5万円・洗面台2万円・キッチン2万円・換気扇1.5万円・トイレ1万円・床清掃2万円で、全部合わせて10万円程度です。
売却前にハウスクリーニングは必要か
ハウスクリーニングの効果はお判りいただけたと思いますが、一方で住宅の売却前にハウスクリーニングが必要か迷うところ、結論から言えば答えは「必要」です。
この章では、住宅売却前におけるハウスクリーニングの必要性について、売却時の値引き・売却期間・売れ残りリスクの3つの視点から解説します。
売却前にハウスクリーニングは必要か1 そもそも義務なのか
賃貸物件の場合は、貸主がハウスクリーニングの義務(契約に借主負担と明記されるケースもあり)とされますが、売却の場合は特に義務はありません。
ではハウスクリーニングが売却前の義務ではないからといって、施工する必要がないかといえば、それは別の視点で検証しなければいけません。
売却前にハウスクリーニングは必要か2 売却価格への影響
あなたは家を売却するときに部屋が汚いければ、まずハウスクリーニングに出すか、それともそのまま売り物件としてチラシに載せるかどちらの方法をとりますか?
ハウスクリーニングずみの買取価格相場が2050万円、クリーニング代が10万円とすると、そのまま売りに出したときの買取価格は10万円を差引いた2040万円のはずです。
ところが実際は、買取価格が2000万円以下に下落してしまうケースもめずらしくない、つまり10万円のハウスクリーニング代を渋り、50万円以上損することもあるのです。
ハウスクリーニングが買い手にもたらす影響
ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラ―氏の行動経済学によると、人間は合理的な生き物ではなく、しばしば感情によって非合理的に判断するそうです。
初対面の相手と話をするときも、相手が話す内容よりも、話のペース・トーン・間のとり方、さらには話と関係ない相手の見た目に左右されるようで、家を買う場合も同じです。
家の買取価格を判断するときは、外見が想定以上にバイアスとして働き、経済合理的には2050万円-10万円=2040万円考えるべきところ、実際は安く見積もってしまうのです。
もう1つは値引き交渉の問題で、ハウスクリーニングしていない物件は、売却時の内覧などの際にあらさがしされ、値引き条件の材料とされかねないのです。
素人が掃除をしてもある程度きれいにはなりますが、売却時に求められるのは「新築・分譲時のきれいさ」でレベルがまったく違うのです。
日本人の不動産への価値観
新築時より高く中古物件が売却できることもあるアメリカと違い、日本はまだまだ新築信仰が根強いので、中古物件の売却はどうしても買い手市場になりがちです。
実際のところ、売れ残りのケースも少なくないわけで、近畿・中京・首都といった三大都市圏でさえも売却できなかった空き家が増加傾向にあります。
つまり買い手は多くの物件から選べるわけで、「換気扇が少し汚かった」「エアコンがややきばんでいた」という理由だけではじかれる可能性が高いのです。
不動産情報サイトなどに売却物件の広告を載せる場合も、見た目がみすぼらしい物件は内覧に足を運んでくれる人がいても、話が先に進まないケースも多く、売却期間が延びがちです。
住宅の売却物件を広告に出してから成約までには一般的に2~3か月とされ、それ以上かかるようだと、仲介業者から価格引き下げを迫られかねません。
まとめ
ハウスクリーニングは売却時の義務というわけではありませんが、売却価格・売却時期または売れ残りの問題で不利に働かないようにするためには欠かせないのです。
いつまでも売れ残って最終的に価格引き下げせざるをえないくらいなら、早期にハウスクリーニングしてもらって有利な条件で売却したほうが賢明というものです。
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