一戸建ては注文と建売どっち？それぞれの特徴や選ぶ際のポイント

一戸建てを購入する際、注文住宅か建売住宅にするか悩む方も多くいます。
それぞれに特徴があるため、予算や住まいに対する考え方に応じて選ぶのがポイントです。
この記事では一戸建ての購入を検討している方に向け、注文住宅と建売住宅それぞれの特徴や、購入時のポイントをご紹介します。

注文住宅はどんな一戸建て？

一戸建てを注文か建売で迷わないよう、まずは注文住宅の特徴からおさえておきましょう。
注文住宅とは、土地探しから家のプランニングなどをおこない、自由に設計できる一戸建てです。
1から家づくりをおこなうため、同じものが2つとないオリジナルの一戸建てを手に入れられます。

注文住宅で一戸建てを建てるメリットと建売と異なる点は？

●好きな土地に建てられる
注文住宅の場合、先述した通り家づくりは土地探しからはじまります。
住みたい土地を最初に探すので、「駅から徒歩〇分」「幼稚園や小学校の学区内」「会社から〇キロメートル以内」といった要望もかなえることが可能です。
通勤や通学で電車やバスを使う場合、利用する路線上で選べるのも注文住宅の強みではないでしょうか？
また土地にもさまざまなタイプがあり、注文住宅ならライフスタイルや予算に合わせて選択できます。
たとえば南向きや東向きといった方角や、日当たりの良し悪し、高低差などです。
日中は家に誰もいないなら、一般的に南向きより安くなる東向きの土地を選べますし、日当たり優先なら南側に建物がない土地を選べ、豊富な選択肢が大きなメリットでしょう。

●工務店やハウスメーカーも自由に選べる
注文住宅なら、工務店やハウスメーカーも自由に選ぶことが可能です。
「どの工務店やハウスメーカーでも、同じような一戸建てができるのでは？」と思う方もなかにはいますが、実は会社によってコンセプトが異なります。
ナチュラルテイストが得意なところや、ヴィンテージ風の家づくりが得意な工務店、自然素材がメインの会社など、工務店やハウスメーカーによって得意分野が異なるのです。
また高気密高断熱住宅や、全館空調設備など、会社によって住宅の性能も異なります。
デザイン性や性能など、どのような一戸建てを建てたいかによって工務店やハウスメーカーを選べるのが、注文住宅の魅力の1つです。

●家ができる工程をチェックできる
注文住宅のメリットとして、家の建築状況をチェックできる点も挙げられます。
基礎から土台、構造、断熱材の入れ方など、できあがっていく工程を見学でき、気になるところがあれば手直ししてもらうことも可能です。

一戸建てを注文住宅で建てるデメリット

●価格が高くなる
注文住宅は土地と建物を別々に購入し、一戸建ての完成までに設計士や建築士、大工さんなどさまざまな職人が関わります。
量産されることも多い建売住宅と比べて手間がかかるため、価格が割高になるのがデメリットです。
設備や仕様を自由に決定できる分、それぞれのグレードがアップし、最終的に高くなるケースも多いでしょう。
予算オーバーにならないよう、妥協する点とお金をかける点を明確にしておくといいですね。

●すぐに入居できない
注文住宅の場合、土地探しから家が完成し、実際に引っ越しができるまでは一般的に半年から1年ほどかかります。
そのためすぐに入居できないのもデメリットです。
入居したい時期が決まっている場合は、逆算し計画的に家づくりをおこなわなくてはなりません。
マイホームは焦って建てるものではないので、余裕を持って動くことがポイントです。

一戸建てにおける建売住宅の特徴は？

建売住宅とは、注文住宅と異なり土地と建物がセットになっている一戸建てです。
注文住宅にはないメリットや特徴があるので、ぜひおさえておきましょう。

建売住宅で一戸建てを建てるメリットと注文と異なる点は？

●価格が明確で予算オーバーになりにくい
建売住宅の場合、すでに完成している物件を購入することになるので、価格が明確なのがメリットです。
先ほどお話ししましたが、注文住宅は設備や仕様を１つずつ決めていくため最終的な金額が見えにくく、予算オーバーになることも多くあります。
しかし建売住宅なら設備も仕様もすべて決められたものなので、価格がわかりやすく明確です。

●完成しているので引っ越し後の生活をイメージしやすい
建売住宅は完成済みの一戸建てなので、引っ越し後の生活をイメージしやすいのもポイントです。
家事導線や水回りの使いやすさ、リビングや子ども部屋のレイアウトや家具の設置位置などを具体的にイメージできます。
建売住宅なら駐車場や庭もできているので、車庫入れのしやすさなどもチェックできるでしょう。

●すぐに入居できる
完成済みの一戸建てなら、一般的に引き渡し時期も買い主で決められます。
「子どもの入学に合わせて引っ越ししたい」「賃貸の更新日が迫っている」など、すぐに入居したい場合にメリットがありますね。

●家づくりにかかる時間や労力が不要
注文住宅の場合、土地を探したり間取りや仕様を決めたり、たくさんの時間を家づくりに費やさなくてはなりません。
その一方、建売住宅なら間取りや仕様を決める必要がないので、家づくりにかかる時間や労力が最小限で済みます。
「家づくりに時間をかけられない」「シンプルな間取りでいい」という方は、建売住宅が向いているかもしれません。

一戸建てを建売住宅で建てるデメリット

●間取りや仕様の変更ができない
建売住宅は、間取りや仕様の変更が基本的にできないのがデメリットです。
そのため、理想にマッチする家を見つけるのが難しく、妥協する点が出てくるでしょう。
建売住宅の間取りは万人受けするようなシンプルなものなので、家づくりにこだわりたい方は注文住宅がおすすめです。

●建築中の現場を見られない
建売住宅は完成してから販売されるので、一般的に建築中の現場が見られません。
そのため手抜き工事があっても見抜けず、引き渡し後に不具合が分かる可能性もあります。

●同じような家が建ち並ぶ
大型分譲地に建つ建売は、同じような外観が建ち並ぶため、オリジナリティに欠けるのもデメリットです。
個性的な外観を望む方は物足りなさを感じるかもしれません。

一戸建ては注文か建売か？選ぶポイントは？

一戸建てを注文住宅か建売住宅かで悩んだ際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

注文住宅に向いている方

●お金をかけてでも理想の一戸建てを手に入れたい
●ゆっくり家づくりをおこないたい
●建てたい工務店やハウスメーカーが決まっている
●建築中の現場を見たい

家づくりに対する思いが強く、細部までこだわった一戸建てを建てたい方は、注文住宅が向いています。

建売住宅が向いている方

●リースナブルに一戸建てを手に入れたい
●家づくりに時間や労力をあまりかけられない
●ある程度決められた仕様やデザインのなかから選びたい
●完成後の家を見てから決めたい

予算がある程度決まっていて、そのなかでマイホームを手に入れたい方や、完成後の実物を見て購入したい方、家づくりに時間や労力をかけられない場合は建売住宅がおすすめでしょう。

まとめ

この記事では一戸建ての購入を検討中の方に向け、注文住宅と建売住宅それぞれの特徴やメリット、デメリットを見ていきました。
それぞれに利点や欠点があるため、どのような一戸建てを手に入れたいか、ライフスタイルや予算に応じて選ぶのがポイントです。
今回ご紹介した内容を参考にしていただき、理想のマイホームを手に入れてください。

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