仲介手数料に関する用語とは?両手・片手の意味とは?
不動産売買では、業界特有の専門用語(両手・片手・分かれ・あんこ)が存在します。
土地や建物を売買するとき不動産会社が仲介することが一般的ですが、取引方法によって手数料の扱いは異なります。
それぞれどのような取引なのかを知っておけば、不動産取引が適正に行われるか判断する材料にできます。
そこで不動産売買に関するキーワードや、その意味を解説します。
仲介手数料に関する用語①両手・片手

仲介手数料は受け取り方により「両手」と「片手」に分けられます。
ここでいう「手」とは手指のことではなく、手数料の頭文字を意味する用語です。
<両手>
不動産売買において売主と買主はそれぞれ不動産会社に仲介を依頼し、成約時には仲介手数料を支払います。
売主・買主ともに同じ業者が仲介した場合、不動産会社は両方から手数料を受け取るので両手となります。
売却の仲介を担当している業者へ購入希望者から直接問い合わせが入れば、不動産購入の仲介も同一業者が担います。
売買を請け負う不動産会社は、売り出し物件の管理だけでなく買主となりうる顧客情報も保持しています。
このような自社の顧客内で客付けを行うパターンでも、同じ会社が仲介を担当することになります。
ちなみに売主は売り仲介(販売活動や登記移転手続き等)に対して、買主は買い仲介(住宅ローン申し込みや資金計画作成等)に対して手数料を支払っています。
それぞれが支払う手数料は目的が異なりますから、同一物件に対して二重徴収しているわけではありません。
<片手>
片手とは、売り仲介と買い仲介を別々の業者が担当している形態です。
例えば不動産売却の依頼を受けた不動産会社Aに対し、購入希望者を見つけた不動産会社Bが客付けにあたるようなケースが該当します。
売買契約が成約すると売主は不動産会社A、買主は不動産会社Bに手数料を支払います。
不動産会社の視点では、売り仲介(または買い仲介)どちらか片方の手数料のみ受け取りますから、片手となります。
なお手数料は物件価格に応じて決定するため、両手でも片手でも顧客側が支払う上限額に変わりはありません。
手数料の上限額:物件価格 × 3% + 6万円(400万円超の場合)
仲介手数料に関する用語②分かれ・あんこ
不動産会社が仲介手数料をどのように受け取るのかによって「分かれ」「あんこ」の用語が使われます。
<分かれ>
分かれは、不動産会社が受け取った仲介手数料をどう配分するのかといった意味で使われる用語です。
いわゆる片手の取引が行われた状態のことです。
売り仲介をした業者は売主から、買い仲介をした業者は買主からそれぞれ受け取ります。
<あんこ>
あんことは、売主側の不動産会社と買主側の不動産会社の間に立つ仲介業者のことです。
ちょうどどら焼きの餡の立ち位置にあるため、このように呼ばれます。
例えば売主側の不動産会社から物件を紹介された業者が自社では買主を見つけず、あんこ業者と情報共有するようなケースです。
あんこ業者は顧客からは手数料を受け取れませんから、売主・買主側の不動産会社に分配してもらわないと報酬が手に入りません。
また手数料の分配が生じると会社にとっては報酬が減ってしまいますから、あんこ業者が発生しないようにするのが慣例となっています。
仲介手数料に関する用語「両手」の注意点

不動産会社にとって、両手仲介は売主・買主双方から仲介手数料を受け取れる取引です。
それぞれに対し業務が発生しているので、両方から手数料を受領すること自体は問題ありません。
しかし利益重視するあまり、両手仲介になる取引を優先しようとする会社があります。
売主から仲介を受けた不動産会社は、物件情報を一定期間内に不動産情報の共有ネットワーク「レインズ」に登録しなければなりません。
これは、宅建業法上の守るべき義務になっています。
ここに情報が登録されれば、買いの仲介を行う不動産業者も売り出し物件の存在を把握できます。
ですがこのレインズ登録を先送りにし、顧客を囲い込む業者が存在します。
通称業界では囲い込みと言いますが・・・
かなり悪質な行為ですが、これって結構大手不動産会社でもよく見受けられます。
大手不動産会社が、そんな事を?
はい!大手不動産会社だからこそ、大量のポスティングチラシから、売却を依頼される方が多くお見えです。その中から、直ぐに売れそな物件等は、自社で購入希望のお客様を付ける為に囲い込みがよく行われます。
外部に情報を出さないまま自社で買い手を見つければ、売主様・買主様両方から仲介手数料をもらえるからです。
いわゆる両手仲介です。
悪質なケースでは他社の仲介で購入希望者がいたにも関わらずそれを断り、売却に時間がかかったり、値下がりしてしまったりすることも起こります。
囲い込みが行われているかどうかは、レインズの売主専用ページで推測できます。
商談中でないのにも関わらず、取引情報が「公開中」以外のステータスになっていたら要チェックです。
このほか、1ヶ月以上経っても問い合わせが1件もなかったり、内見数が多い割に商談へ進む様子がまったくなかったりしたら、意図的に他社からの見込み客を排除している恐れがあります。
もし売却を依頼した不動産会社の対応に疑問を感じたら、レインズへの登録状況や営業の進捗報告を求めるようにしましょうう。
まとめ
業界特有の専門用語について紹介しました。
意味を知っているだけで、不動産取引が適性に行われているか判断することができますね。
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